フィリピン人の母性原理について


フィリピン社会の母性原理の強さを表すキーワードをまとめてみました!


★パキキサマ(pakikisama)


「深い友愛の情・・・個人同士の間の尊敬と助け合い」


アメリカ人研究者の言によれば

言い換えれば「他人のリードや示唆に従うこと、リーダーや多数の意思に従うことによりグループの決定を全員一致とすること」


★ウタン・ナ・ロオブ(utang na loob)


恩や義理にあたる言葉
「内なる借金」「心の借り」

日本語の「義理人情」にあたる言葉ですが、
現地で生活した実感としては、もっと重い感じがします。


★ヒヤ(hiya)


主に対人関係で使われる。
相手に恥を欠かせないようにと言う気持ちでしょうか?

フィリピン人も日本人と同様に
「ある種の曖昧さがあり、結論をはっきりさせない」
などの態度をとることが多いです。


驚いたことに、「義理人情」と「恥」といえばベネディクトの「菊と刀」を思い出します。

フィリピンは明らかに「恥の文化」ですね!


★またフィリピン人の家族関係および親族間の関係は極めて緊密である。


日本では年老いた両親は施設に入るのが当たり前になっているというと呆れていました。
(−_−;)


またこの緊密さは家族間の関係の延長として、すべての人間関係に親族的な親密さが求められてきます!

その3に続く!

参考文献 河合隼雄 「中空構造日本の深層」